動画の音声とBGMの関係

本日は、秋葉原ベストセラースタジオで先日収録した
プロモーション動画の編集業務に奮闘しておりました。

先に出演者の音声と、BGMの選曲&バランスを取ってしまおうと思い、
DBA(動画ビジネスアカデミー)でもちょっとお話しした
iZotope から出ているフリープラグイン

「Ozone Imager V2」
https://www.izotope.jp/jp/products/ozone-imager-v2/

で、ど頭のBGMバランスを調整していました。

【何をするものか?】

簡単に言いますと、「音の位置を見るプラグイン」です。

【なぜ使うのか?】

声とBGMを聴き取りやすくして、
なるべく耳が疲れないようにこの処理を行ってました。

カメラに上下左右前後があるように、
音にも上下左右前後があります。
同じ位置に音がありすぎると聴きにくくなります。

極端に言いますと

モノラルだと「超ド真ん中」
ステレオだと「真ん中」

の位置のイメージです。

そうすると、真ん中に音が集まりすぎて
「喋り声が聞こえない訳ではないけど、何となく耳が疲れる」
可能性が出てきます。

イヤホンで30分とか1時間とか動画を見せる場合、
少しでも離脱率を下げる要素として有効だと考えています。

【実際のパラメーター】


画像1は、モノラルのマイクで音声だけを流した状態です。
(ど真ん中にビョーンってなっているのが音の位置です)
※ 縦は音量が大きいと長く伸びます

画像2は、位置を変えるエフェクト(Premiere Proだと、ステレオエキスパンダー)を
まったく掛けていない状態の図。

音声とBGMを配置してBGMのボリュームを下げただけが
画像3の状態です。

真ん中の波形が、1よりも横に幅が少し太くなったように感じます。

つまり、真ん中に音がたくさん集まってきている、ということです。
これですと、しゃべり声もBGMも、ほぼ真ん中で鳴っているため、
長時間聴いていると耳が疲れてしまう可能性があります。

そこで、画像4のようにステレオエキスパンダーを全開にして、
左右に思いっきり広げることにします。
(振るのではなく広げるイメージです)
※ リバーヴでも同じような効果があります
(リバーヴだと、なぜか「飛ばす」って言いますw)

そうすると、画像5のように
真ん中は、しゃべり声が中心
左右はBGMが中心、
と分岐できているため、
耳に飛んでくる音が分かれ多少BGMを大きくしても
声が聞きにくいが防げます。
※ 限度はあります

ちなみに、音楽ですと宅録など
レコーディングの際の「ミックス作業」にあたります。

もし、今回の話が分からなかったですとか、
または、お仕事で活用したいという方は
DMやzoomなどでご連絡いただければ幸いですm(_ _)m

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